すっきりと穏やかな気候が続く季節。ちょっと遠出でもして、梅雨入りまでの貴重なお天気を思いっきり楽しみたくなりますよね。そして五月は、さわやかな青空のもとで田植えが始まる時季でもあります。考えてみれば、味噌、納豆、お漬物など、私たちが慣れ親しんだ和食の中心には、いつも米がありました。今、その健康や美容への効果が見直されていることをご存じでしたか？

良質で消化・吸収率の高いでんぷんをはじめ、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、食物繊維など、米にはたっぷりの栄養がバランスよく含まれています。炭水化物も多く含まれるため太りやすいというイメージもあるかもしれませんが、野菜や魚、海藻類、大豆を組み合わせた昔ながらの和食は、まさに理想のダイエット食。女性に起こりやすい鉄分不足や拒食・過食、脂肪の摂りすぎの防止など、実にたくさんの健康効果があるといわれています。

そして見逃せないのが、米のもつ美肌効果。日本では数百年前から米ぬかを使った美容法が行なわれてきたといいます。最近では、ぬかを含む米のとぎ汁を洗顔やヘアケアに活用する“とぎ汁美容”が、パリジェンヌの間でもにわかにブームとなっているのだとか。ただ、とぎ汁美容には刺激が強くて保存が効かないという大きな問題が…。

安心して取り入れる一番の方法は、米由来の化粧品を使うこと。特に良質なたんぱく質は、身体の一部である肌にとっても大切な栄養です。そのパワーを活かしたスキンケアは、まさに肌が本能的に求めているもの。「イマイチしっくりくる化粧品に出合えない」「もっと肌が喜ぶスキンケアがしたい」そんな想いにきっと応えてくれるはずです。

健康法にも美容法にもいろいろなブームが起こるけれど、身体や肌の声に耳を傾け、本当に必要なものをきちんと選び取りたいところ。そのためにはまず、古きを訪ねて新しきを知る。「温故知新」の心を大切に、元気とキレイを育んでいきませんか？