美しく豊かな髪の秘密(2015.3.20up)

「永遠の憧れ、美しく豊かな髪の秘密」

「髪は女の命」という言葉がありますが、女性の第一印象を左右するのは、顔立ちや体型よりも髪、というデータがあるとか。顔立ちはほとんど正面からしか見えないし、体型はファッションで隠すこともできる。でも、髪だけは、いつも前後左右から「ほぼすっぴん状態」を見られています。だから、美しさや若わかしさだけでなく、ケアが行き届いているかどうか、美意識の高さまで伝わってしまう。「髪は女の命」という言葉も、あながち言いすぎではなさそうです。

「天使の輪」は頭皮から!

「天使の輪」は私たちの永遠の憧れ。ではなぜ、美しい髪には天使の輪が宿るのでしょうか。
美しい髪は、キレイなウロコ状のキューティクルが表面を覆い、水分をしっかり保っています。そして、このウロコ状が整っているほど、髪はしなやかに弾みます。しなやかにうるおった髪が光を浴びると、ツヤツヤと輝きを放つ! これが、天使の輪の正体です。

ところが、髪の細胞は、一度ダメージを受けてしまうと、どれだけ直接ケアしても自ら再生することができません。キレイな髪を手に入れたいなら、注目すべきは、髪ではなく頭皮。頭皮を健やかに保ち、頭皮から毛根、毛根から髪へと栄養をたっぷり送り込むことで、髪の健康を保つことができます。

ここで、頭皮の健康診断をしてみましょう。チェックするのは、色とさわり心地。健康な頭皮は青白く、食べごろのオレンジのように適度な弾力があります。乾燥していると白っぽく、油分が多いと黄色っぽくなり、さらに油分が蓄積していると茶色っぽくなります。赤っぽい場合は、炎症を起こしている可能性もあるので、ひどい場合は早めに皮膚科医へ。また、硬くつっぱっているなら筋肉が凝り固まっている状態、プニョプニョとやわらかいなら血液やリンパの流れが滞っている状態です。

髪をいたわり、頭皮を清潔に

どんな頭皮の状態でも、セルフケアの基本は、頭皮を清潔に整え、髪をやさしくいたわること。まずは、シャンプー前のブラッシング。頭皮のブラッシングは、汚れを浮かせながら、適度な刺激によって血行を促します。クッション性のあるブラシで、手首にスナップをきかせながら軽やかに。髪は、からまりをほぐすように軽くブラッシングします。

次にシャンプー。ぬるま湯で頭皮と髪の汚れを十分に落としてから、シャンプーを手にとり、たっぷり泡立てて頭皮にのばします。指の腹で、額の生え際から後頭部に向かってクルクルとらせんを描きながら、毛穴に詰まった汚れをもみ出すように洗います。髪はこすり合わせるとキューティクルを傷めてしまうので、毛先に向かって泡でやさしくなでるように洗いましょう。そのあと、頭皮にも髪にもシャンプーが残らないように、しっかりすすぎます。
トリートメントのポイントは、なるべく頭皮につけないこと。髪の中間~毛先を中心にていねいになじませたら、時間を置いて浸透させ、十分に洗い流します。

最後の大切なステップがドライ。頭皮も髪も、しっかり乾かすことが大切です。髪は濡れているときが最もダメージを受けやすいので、髪をやさしくもむようにタオルドライしてから、洗い流さないトリートメントをなじませ、ドライヤーで素早く乾かします。頭皮もタオルで水分を除いたあと、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。頭皮が濡れたままだと、細菌が発生しやすくなり、肌あれの原因になるので要注意!

生き方を語るキレイな髪へ

髪の健康には、正しいヘアケアだけでなく、身体全体の健康が不可欠です。適度な運動やバランスのよい食生活、規則正しい生活リズムなど、健やかなライフスタイルが健やかな髪を作るということをお忘れなく。ちなみに、高タンパクな卵や鶏肉、鉄や亜鉛を含むレバーやほうれん草、アーモンドなどを積極的に摂るのがおすすめです。美しい生き方が、美しい髪を育む。頭の先から指の先まで、ご自分の全身を愛してあげることが、何より大切なのです。