人の唇からもれる微笑みを、
自分の幸せだと感じられる人になりたい。
～ アン・サリヴァン ～

視覚と聴覚のハンディキャップをもちながら、社会福祉や教育、執筆などさまざまな活動を行なったヘレン・ケラー。 彼女の才能を開花させ、影で支え続けたのが家庭教師のアン・サリヴァンです。

実はアン自身も、視覚のハンデをもち数奇な運命を背負っていた女性。3歳で目の病気を患い、若くして母と弟の死を経験。 その間に視力を完全に失ってしまいます。 数度の手術や訓練の結果わずかに視力は回復したものの、光から目を守るためにサングラスが手放せなかったといいます。

自らも苦況と戦いながら、深い愛情をもって幼いヘレンと向き合い続けたアン。 わがままで手のつけられなかったヘレンの心を徐々に開き、学ぶことの喜びを教え、名門大学へ入学するほどの才女へと育て上げました。

アンが口にした、あまりにもやさしい言葉。 どんなときも献身的でありたい、目の前の人の笑顔を見たいという純粋な願いが、彼女を強く支えていたことが伺えます。