あなたは、あなたであればいい。～ マザー・テレサ ～

1910年、当時のユーゴスラビアで生まれたマザー・テレサ。 幼い頃から人種や宗教の違いで争う人々を見てきた彼女は、いつしか世界の平和を心から願うようになり、18歳で修道女になることを決意。 インドへと旅立ち、見捨てられた人々の介抱や子供たちの保護を地道に続けました。

その後30近い国や地域を訪れ、救いを求める人たちの手を握り、声を聞き、語りかけたマザー。 一方で、当時友人へ宛てた手紙にこんな一節があります。 「私はなんとちっぽけなのか。 あまりにも無力で、空っぽで、そして、あまりに小さな私」。 人々を救おうとすればするほど、自分の無力さを思い知らされたマザーの密かな苦しみ…。

『あなたは、あなたであればいい』。他の誰かと比べる必要なんてない、ありのままの自分でいいんだ。 そう思わせてくれる愛の言葉は、マザーが自分自身を励まし続けた言葉でもあったのかもしれません。