vol.2「生姜」
一年中うれしい体温調節効果生姜に備わる２つの力
夏は冷奴に、冬はあんかけにと大活躍の生姜。その独特な風味は、ジンゲロールとショウガオールという二つの辛味成分によるものです。ジンゲロールは生の生姜に多く含まれ、ショウガオールは生姜に熱を加えることでジンゲロールが変化したもの。二つの成分には、どちらも血行を促進させ、新陳代謝を高める作用がありますが、異なった効果があります。
ジンゲロールは、末端の血管を広げ、発汗を促します。夏に薬味として生姜を使うのは、発汗作用によって、身体を冷やす効果があるから。一方、ショウガオールは胃腸を刺激して、胃腸の働きを活発にします。この作用で身体は内部から温まります。どちらも体温調節に作用しますが、一方は体温を下げ、一方は体温を上げます。これこそ、生姜のパワーなのです。
生姜の健康成分
- ジンゲロール
- 末梢血管を拡げ、手足の指先を温めるほか、強い発汗作用を発揮します。これが解熱に使われる効果です。
- ショウガオール
- CGRP（カルシトニン遺伝子関連ペプチド）を産出。腹部の血行を促進し、身体を芯から温めます。
