うるおいの秘密-冬の寒さと肌事情(2014.12.18up)

うるおいの秘密-冬の寒さと肌事情
朝のゆらゆらストレッチ

冬は肌が乾燥しやすい季節。顔、指先、ひじ、ひざ、かかとなど、全身の乾燥に悩む人も多いのでは。ではなぜ、寒くなると肌は乾燥しやすくなるのでしょう。効果的なケアを探るために、冬の寒さと肌事情についてひも解いてみました。

寒さが深まると、
肌は栄養失調状態に

私たちの身体は、寒さを感じると、体温を保とうとして血管を収縮させます。寒い日に手先や足先が冷えるのは、血管が縮み、血液が末端まで行き届かなくなるから。この血液循環の悪さこそが、肌トラブルを引き起こす原因になるのです。血液の主な役割は、さまざまな栄養を全身に行き渡らせること。血液循環が悪くなると、もちろん肌にも必要な栄養が行き届きにくくなります。そのため、肌のターンオーバーのリズムが乱れ、肌のバリア層である角質層がダメージを受けやすくなり、水分をしっかり保つことができない状態に。これが、肌トラブルが起こりやすくなるメカニズムです。

さらに、乾燥の原因は
空気の性質にも

寒さに影響を受けるのは、私たちの身体だけではありません。私たちを取り巻く空気には、温度が下がれば下がるほど、水分保持力が低下する性質があります。つまり、真冬の晴れた日は、そもそも相当空気が乾燥しているということ。しかも、水分はうるおっているところから乾燥しているところへと移動する性質も持っているため、その乾いた空気に触れていると、どんどん肌から水分が失われていってしまいます。ちなみに、空気中の湿度が50%を下回ると、肌が乾燥しやすくなると言われています。

うるおいの鍵は、
適度な運動と旬の食材

肌にとって、冬はとても過酷な季節。では、どうすれば乾燥を防いで、うるおった美肌を保つことができるのでしょう。答えは、新陳代謝を高めること、そして、冷たく乾燥した空気に直接触れさせないこと。たとえば、適度な運動で体温を上げる。身体をあたためる旬の食材をたくさん摂る。そうすれば、血液循環が活発になって、新陳代謝を高めることができます。また、外出するときは、マフラーや手袋などで顔や首、手先を外気から守ることも効果的です。

そして、スキンケアで
たっぷり保湿を

そして大切なのが、乾燥に負けないくらい、肌にたっぷりとうるおいを与えてあげること。保湿力の高い化粧水を少量ずつ手にとり、手のひらであたためてから、ゆっくりとやさしく、手のひらでプレスするようになじませて。化粧水を肌温度にあたためることで、肌へのなじみがぐっとよくなります。

冬のおすすめ化粧水
薬用 妙 恵雨

さあ、これで乾燥対策はばっちり。ところで、冷たい空気は乾燥しているけれど、とっても澄み切ったキレイな空気でもあります。家でのんびり過ごすのもよいですが、せっかくのイベントシーズン、ぜひおでかけも楽しんで。夜、空を見上げれば、たくさんの星が美しく輝いていますよ。